個人間融資が返せないとどうなる?返済義務の有無と安全な相談先

個人間融資が返せないとどうなる?返済義務の有無と安全な相談先 個人間融資

SNSや掲示板で借りたお金が返せない。個人間融資の取り立てが怖くて、誰にも言えない。そんな状況で検索している方に向けた記事です。

結論から言うと、個人間融資の多くは違法な貸付です。法外な利息には支払い義務がなく、場合によっては元本も返さなくてよい可能性があります。この記事では、返せないと何が起きるのか、法律上の返済義務はどこまでか、今日どこへ相談すべきかを順番に整理します。1人で抱え込む前に、まず正しい知識を持ちましょう。

  1. 個人間融資とは?なぜ返せない状況に陥りやすいのか
    1. SNSや掲示板で行われる個人間融資の仕組みとは?
    2. 貸し手のほとんどがヤミ金と言われる理由とは?
    3. 「10日で3割」など返済が破綻しやすい金利の実態
  2. 個人間融資が返せないと何をされる?起こりうる事態
    1. 昼夜を問わない電話・メッセージでの執拗な取り立て
    2. 家族や勤務先への連絡・自宅への訪問リスク
    3. 免許証画像や顔写真をネットに晒される被害
  3. 法外な利息は払わなくていい?返済義務の範囲とは?
    1. 利息制限法の上限金利(年15〜20%)を超える利息は無効
    2. 出資法の上限(年109.5%)を超える契約はどうなる?
    3. 元本の返済義務が否定される可能性があるケース
  4. 貸し手が違法業者なら返済を拒否できる理由とは?
    1. 無登録での反復貸付は貸金業法違反にあたる
    2. ヤミ金の貸付金が「不法原因給付」と判断される考え方
    3. 自己判断で連絡を絶って踏み倒すのが危険な理由
  5. 返せないときにやってはいけないNG行動とは?
    1. 相手と1人で減額交渉や返済延期の交渉を続ける
    2. 別の個人間融資や後払い現金化で穴埋めする
    3. 要求されるまま個人情報・写真・口座を渡す
  6. 個人間融資が返せないときの相談先はどこ?
    1. 脅迫・晒し被害があるときは警察相談専用電話「#9110」
    2. 消費者ホットライン「188」と自治体の多重債務相談窓口
    3. 借金問題に強い弁護士・司法書士への相談
  7. 弁護士・司法書士に相談すると何をしてくれる?
    1. 受任通知の送付で取り立てが止まる仕組みとは?
    2. 支払済みの違法利息・元本の返還交渉
    3. 費用が払えない場合に使える法テラスの民事法律扶助
  8. 正規の借金もある場合の解決策「債務整理」とは?
    1. 任意整理・個人再生・自己破産の違いと選び方
    2. 個人間融資の借金は債務整理でどう扱われる?
    3. 信用情報(ブラックリスト)への影響はいつまで続く?
  9. 脅迫・個人情報の晒し被害に遭ったときの対処法とは?
    1. やり取りの画面・振込記録など証拠の残し方
    2. 晒し・リベンジポルノ被害を相談できる窓口
    3. 家族や勤務先に先回りして伝えるべきケース
  10. 二度と個人間融資に頼らないための安全な借り方とは?
    1. 生活福祉資金貸付制度など公的な貸付・支援制度
    2. 貸金業登録の有無を金融庁サイトで確認する方法
    3. 後払い現金化・先払い買取も同じヤミ金手口である理由
  11. よくある質問(FAQ)
    1. 個人間融資を返せないと詐欺罪で逮捕されますか?
    2. 借りたお金を1円も返さなくていいというのは本当ですか?
    3. 相手に住所や職場を知られていても相談して大丈夫ですか?
    4. 家族に知られずに解決することはできますか?
    5. 「ひととき融資」を条件に返済免除を持ちかけられたらどうすべきですか?
  12. まとめ
    1. 参考文献

個人間融資とは?なぜ返せない状況に陥りやすいのか

個人間融資と聞くと、親切な個人がお金を貸してくれる仕組みに見えます。実態はまったく違います。まずは仕組みと貸し手の正体を知ることが、解決への第一歩です。ここを理解すると、後で説明する「返済義務」の話がすっと入ってきます。

SNSや掲示板で行われる個人間融資の仕組みとは?

個人間融資は、XなどのSNSや掲示板で「#個人間融資」「お金貸します」と投稿し、見知らぬ人同士がお金を貸し借りするものです。銀行やカードローンの審査に通らない人が利用しやすい構造になっています。

やり取りはDMで完結します。身分証の画像や勤務先などの個人情報を送ると、口座に現金が振り込まれます。審査がないのではなく、審査の代わりに個人情報を握られているのです。この時点で、すでに弱みを渡してしまっています。

貸し手のほとんどがヤミ金と言われる理由とは?

個人であっても、繰り返しお金を貸す意思があれば貸金業法上の「貸金業」にあたります。営業には国か都道府県への登録が必要です。金融庁は、SNSでの個人間融資には個人を装ったヤミ金融業者が紛れていると注意喚起しています。

考えてみてください。正規の業者が貸せない相手に、見ず知らずの個人が無償で貸す理由はありません。SNSの個人間融資は、実態としてほぼヤミ金と同じです。「個人だから大丈夫」という前提そのものが罠になっています。

「10日で3割」など返済が破綻しやすい金利の実態

個人間融資では「10日で1割」「10日で3割」といった利息を求められます。10日で3割は、年利に直すと1,000%を超えます。正規の上限金利は最大でも年20%です。桁がまるで違います。

5万円を借りたら、10日後に6万5,000円を返す計算になります。返せなければ利息が利息を生みます。返せないのは本人の甘さではなく、最初から返済できない設計だからです。ここを責める必要はありません。

個人間融資が返せないと何をされる?起こりうる事態

返済が遅れたとき、相手が何をしてくるのか。これが一番の不安だと思います。実際に報告されている手口を知っておけば、慌てずに対処できます。国民生活センターや金融庁に寄せられた相談から、典型的なパターンを見ていきます。

昼夜を問わない電話・メッセージでの執拗な取り立て

正規の貸金業者には、貸金業法で取り立てのルールが定められています。午後9時から午前8時の取り立ては禁止です。しかし違法な貸し手はルールを守りません。深夜でも早朝でも、電話やメッセージが続きます。

「刑事告発する」「今から家に行く」といった脅し文句も典型です。恐怖で判断力を奪い、無理な返済をさせるのが目的です。脅しのメッセージは消さずに残してください。後で警察や専門家に相談するときの証拠になります。

家族や勤務先への連絡・自宅への訪問リスク

借入時に渡した個人情報は、取り立ての道具に使われます。勤務先に電話をかける、家族に借金を暴露すると迫る、といった手口です。実際に自宅の住所を知られていて怖い、という相談が国民生活センターに寄せられています。

ただし、相手にとっても職場や警察沙汰は摘発のリスクです。脅しの多くは「払わせるための演出」であり、要求に応じるほどエスカレートします。怖いからと言いなりになるのが、一番危険な選択です。

免許証画像や顔写真をネットに晒される被害

借入の条件として、運転免許証の画像や顔写真を送らされるケースがあります。返済が遅れると、その画像をSNSに晒すと脅されます。完済した後でも晒されたという事例が、政府広報でも紹介されています。

晒し行為は名誉毀損やプライバシー侵害にあたる違法行為です。被害に遭ったら、投稿のスクリーンショットとURLを保存してください。削除請求や刑事告訴の材料になります。対処法は後の章で詳しく説明します。

法外な利息は払わなくていい?返済義務の範囲とは?

ここからが本題です。膨れ上がった請求額を、本当に全部払う必要があるのか。答えは法律にあります。利息制限法と出資法という2つの法律を知るだけで、見える景色が変わります。数字で確認していきましょう。

利息制限法の上限金利(年15〜20%)を超える利息は無効

利息制限法は、借りた金額ごとに利息の上限を定めています。現行法で有効なルールです。上限は次のとおりです。

元本の金額 上限金利(年)
10万円未満 20%
10万円以上100万円未満 18%
100万円以上 15%

この上限を超える部分の利息は無効で、支払い義務がありません。「10日で3割」のような利息は、法律上そもそも払う必要のないお金です。相手が何と言おうと、法律のほうが優先されます。

出資法の上限(年109.5%)を超える契約はどうなる?

もう1つの法律が出資法です。個人間の貸し借りでは、年109.5%を超える利息の契約に刑事罰が科されます。つまり超高金利の貸し手は、民事で無効なだけでなく犯罪者です。

「個人間だから利息は自由」と主張する貸し手もいます。それは誤りです。利息制限法の上限を超えれば民事上無効、出資法の上限を超えれば刑事罰の対象という2段構えになっています。悪いのは借りた側ではなく、貸した側です。

元本の返済義務が否定される可能性があるケース

利息だけではありません。出資法に反する超高金利の貸付では、利息に加えて元本の返済義務までなくなる可能性があります。違法な貸付で渡されたお金は、法律上保護に値しないという考え方があるためです。

ただし、元本まで不要かどうかは金利や貸し手の性質など個別の事情で変わります。自己判断で決めつけず、専門家に事実関係を確認してもらうことが前提です。判断材料として、借入額・返済額・利率のメモを作っておきましょう。

貸し手が違法業者なら返済を拒否できる理由とは?

「払わなくていい可能性がある」と言われても、根拠がないと不安ですよね。ここでは法律上の理屈を3つに分けて説明します。あわせて、勝手に踏み倒すことがなぜ危険なのかも押さえておきましょう。理屈と行動はセットです。

無登録での反復貸付は貸金業法違反にあたる

繰り返し貸す意思を持ってお金を貸す行為は、個人でも貸金業にあたります。無登録での営業は貸金業法違反です。さらに、SNSで「融資します」と不特定多数に書き込む行為自体も、同法が規制する勧誘に該当するおそれがあります。

つまりSNSで貸付を募っている時点で、相手はほぼ確実に違法業者です。貸金業の登録の有無は、金融庁サイトの「登録貸金業者情報検索」で誰でも調べられます。相手の正体を確かめる客観的な方法があるのです。

ヤミ金の貸付金が「不法原因給付」と判断される考え方

民法には「不法原因給付」という考え方があります。違法な目的で渡したお金は、返還を請求できないというルールです。著しい高金利のヤミ金の貸付について、元本を含めて返還義務を否定する判断が裁判で示されてきました。

違法な貸し手は、法律の力を借りてお金を取り戻すことができません。だからこそ脅しや晒しという違法な取り立てに走ります。相手の強気は、法的な弱さの裏返しでもあるのです。

自己判断で連絡を絶って踏み倒すのが危険な理由

では、今日から無視して踏み倒せばいいのか。それは危険です。相手はあなたの住所や勤務先を知っています。連絡を絶てば、家族や職場への嫌がらせに切り替わる可能性が高くなります。

もう1つ注意点があります。最初から返さないつもりで借りると、借りた側が詐欺罪に問われるおそれがあります。返済義務の否定は、あくまで法的な手続きの中で主張すべきものです。個人での実力行使ではなく、専門家を通じて安全に進めましょう。

返せないときにやってはいけないNG行動とは?

追い詰められると、人は目の前の恐怖を消す行動を選びがちです。しかしその多くが、状況を悪化させます。ここでは相談前にやってしまいがちな3つのNG行動をまとめます。当てはまるものがあれば、今日からやめてください。

相手と1人で減額交渉や返済延期の交渉を続ける

「あと1週間待ってください」と自分で交渉するのは逆効果です。相手はプロです。待つ代わりに利息を上乗せする、別の条件を出すなど、交渉のたびに不利になります。誠実に対応するほど「払う客」と認識され、取り立てが強まります。

交渉は弁護士や司法書士に任せるのが正解です。専門家が介入した瞬間、力関係が逆転します。あなたが直接やるべきことは、交渉ではなく記録と相談です。

別の個人間融資や後払い現金化で穴埋めする

返済のために別の個人間融資で借りる。これが最悪の悪循環です。借入先が増えるほど、取り立ての件数も個人情報の流出先も増えます。5万円の借金が、気づけば数十万円の請求に化けた事例も報告されています。

「後払い現金化」「先払い買取」も同じです。政府広報は、これらを個人間融資と並ぶヤミ金の手口として注意喚起しています。借金を借金で埋める選択肢は、すべて封印してください。穴は借入以外の方法でふさぎます。

要求されるまま個人情報・写真・口座を渡す

返済の猶予と引き換えに、追加の個人情報や顔写真を求められることがあります。絶対に応じないでください。渡した情報は、次の脅しの材料になるだけです。回収する手段はほぼありません。

銀行口座やキャッシュカードを渡せと言われるケースもあります。口座の譲渡は犯罪収益移転防止法違反にあたり、あなた自身が罪に問われます。振り込め詐欺の受け皿に使われれば、被害者から加害者側に立場が変わってしまいます。

個人間融資が返せないときの相談先はどこ?

やってはいけないことが分かったら、次は「どこに相談するか」です。状況によって適切な窓口は変わります。脅されているなら警察、生活が苦しいなら消費生活センター、法的に解決したいなら専門家です。順番に見ていきます。

脅迫・晒し被害があるときは警察相談専用電話「#9110」

「家に行く」「職場にバラす」といった脅迫を受けているなら、警察に相談できます。緊急性がなければ、警察相談専用電話の#9110が窓口です。身の危険を感じる状況なら、ためらわず110番してください。

「借金の相談で警察は動かない」と思い込む必要はありません。脅迫・恐喝・晒し行為は借金とは別の犯罪です。保存しておいたメッセージや着信履歴が、そのまま相談の材料になります。証拠を持って、事実を時系列で伝えましょう。

消費者ホットライン「188」と自治体の多重債務相談窓口

どこに相談すべきか分からないときは、消費者ホットライン188に電話してください。最寄りの消費生活センターにつながります。国民生活センターも、多重債務で困ったらまず自治体の窓口や消費生活センターに相談するよう案内しています。

相談は無料です。生活費に困って借りたなら、借金の相談と同時に生活再建の支援制度も案内してもらえます。お金の問題と生活の問題を、切り分けずにまとめて話せるのがこの窓口の強みです。

借金問題に強い弁護士・司法書士への相談

法的な解決を進めるなら、弁護士か司法書士に相談します。ポイントは「ヤミ金対応」や「債務整理」の経験がある事務所を選ぶことです。多くの事務所が借金相談を無料で受け付けています。

相談時には次の情報を整理しておくとスムーズです。

  • 借りた日・金額・振込元の口座名義
  • これまでに返した金額と日付
  • 相手とのやり取りの画面(DM・LINEなど)
  • 渡してしまった個人情報の内容

メモ1枚あるだけで、初回相談の密度が大きく変わります。完璧でなくて構いません。分かる範囲で書き出してみてください。

弁護士・司法書士に相談すると何をしてくれる?

専門家に頼むと何が変わるのか。費用はいくらかかるのか。ここが分からないと、相談の一歩が踏み出せませんよね。実際の流れとお金の話を、具体的に説明します。想像より、ずっと現実的な選択肢だと分かるはずです。

受任通知の送付で取り立てが止まる仕組みとは?

専門家が依頼を受けると、まず貸し手に「受任通知」を送ります。介入したことを知らせる書面です。正規の業者なら、受任通知の後に本人へ直接取り立てることは法律で禁止されます。

ヤミ金相手の場合も、専門家の介入は強力に働きます。相手は違法業者です。弁護士や警察が出てくる事態を何より嫌がります。多くのケースで、専門家の介入をきっかけに連絡や取り立てが止まります。あの着信音から解放される、これが最初の変化です。

支払済みの違法利息・元本の返還交渉

すでに払いすぎたお金についても、専門家は動けます。利息制限法を超える利息は無効です。超高金利の貸付なら、支払ったお金の返還を求める交渉や、支払い義務の不存在の主張が可能です。

15万円借りて50万円以上返した、という相談例もあります。「もう払ったお金は諦めるしかない」という思い込みは、一度捨ててください。取り戻せるかは個別の事情次第ですが、検討する価値は十分にあります。

費用が払えない場合に使える法テラスの民事法律扶助

「弁護士費用が払えないから相談できない」と考える必要はありません。国が設立した法テラスには、民事法律扶助という制度があります。収入と資産が一定基準以下なら、無料の法律相談を受けられます。

弁護士費用の立て替え制度もあります。立て替え分は、月々5,000円〜1万円程度の分割で返していく仕組みです。お金がないことは、相談を諦める理由になりません。まず法テラスに電話して、制度を使えるか確認してみてください。

正規の借金もある場合の解決策「債務整理」とは?

個人間融資に手を出した背景には、カードローンや消費者金融の借金があるケースが多いはずです。違法な借金は専門家の介入で対処し、正規の借金は債務整理で立て直す。この2本立てが再建の王道です。3つの方法を比べてみましょう。

任意整理・個人再生・自己破産の違いと選び方

債務整理には主に3つの方法があります。違いを表で整理します。

方法 内容 向いている人
任意整理 業者と交渉し将来利息をカット 元本なら分割で返せる人
個人再生 裁判所の手続きで借金を大幅に減額 借金が多いが家を残したい人
自己破産 裁判所の手続きで返済義務を免除 返済の見込みが立たない人

どれを選ぶかは、収入・借金総額・資産で変わります。自分で決める必要はなく、専門家が状況に合う方法を提案してくれます。選択肢が3つあると知っておくだけで十分です。

個人間融資の借金は債務整理でどう扱われる?

「個人間融資の分も債務整理に含めるの?」という疑問が出てくると思います。違法な高金利の貸付は、そもそも支払い義務が争えるお金です。債務整理で減額する対象ではなく、専門家が別枠で対応するのが一般的です。

だからこそ、相談時にはすべての借入先を隠さず伝えてください。正規の借金とヤミ金の借金では、解決のルートがまったく違います。全体像を見せることで、専門家は最短の再建プランを組めます。

信用情報(ブラックリスト)への影響はいつまで続く?

債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されます。いわゆるブラックリスト状態です。登録期間はおおむね5年〜7年で、その間はクレジットカードの新規作成や借入が難しくなります。

不安に感じるかもしれません。しかし見方を変えてください。借りられない期間は、家計を借金に頼らない体質へ変えるための期間です。期間が過ぎれば登録は消えます。違法な取り立てに怯える毎日と比べれば、どちらが再建に近いかは明らかです。

脅迫・個人情報の晒し被害に遭ったときの対処法とは?

返済問題と並行して、脅迫や晒しの被害が進んでいる方もいるはずです。この章では被害対応の実務をまとめます。ポイントは、証拠・相談先・周囲への説明の3つです。感情的に動く前に、手順を確認してください。

やり取りの画面・振込記録など証拠の残し方

すべての対応は証拠から始まります。次のものを保存してください。

  • 相手とのDM・LINEのスクリーンショット
  • 相手のアカウント名・ID・投稿のURL
  • 振込明細・入出金の記録
  • 着信履歴と留守番電話の録音

怖いからとブロックや削除をすると、証拠が消えます。削除は証拠保全が終わってから。この順番だけは守ってください。スクリーンショットは日付が分かる形で、クラウドにも複製しておくと安心です。

晒し・リベンジポルノ被害を相談できる窓口

免許証や顔写真を晒された場合は、警察のサイバー犯罪相談窓口や#9110に相談できます。性的な画像を晒す・晒すと脅す行為は、リベンジポルノ防止法などで処罰され得る犯罪です。

投稿の削除は、各SNSの通報機能からも申請できます。削除申請の前に、必ずURLとスクリーンショットの保存を済ませてください。法務省のインターネット人権相談窓口も、削除に向けた支援を行っています。1人で全部やる必要はありません。

家族や勤務先に先回りして伝えるべきケース

相手が家族や職場の連絡先を知っているなら、先に自分から伝える選択肢を検討してください。ヤミ金からの暴露は、事実を歪めた最悪の形で届きます。先回りすれば、被害を最小限に抑えられます。

伝える内容はシンプルで構いません。「違法な業者からお金を借りてしまい、専門家に対応を依頼している。不審な電話が来ても応じないでほしい」。これだけです。知られる恐怖は、打ち明けた瞬間に武器を失います。相手の切り札を先に無効化しましょう。

二度と個人間融資に頼らないための安全な借り方とは?

問題が片づいた後、また急な出費は必ず来ます。そのときに同じ場所へ戻らないための備えが、この章のテーマです。公的制度・正規業者の見分け方・新手口の知識。この3つを持っておけば、選択を間違えません。

生活福祉資金貸付制度など公的な貸付・支援制度

生活費に困ったとき、最初に検討すべきは公的制度です。各地域の社会福祉協議会では、生活福祉資金貸付制度の相談ができます。低金利、条件によっては無利子で借りられる制度です。

審査の視点が民間と違うため、貸金業者に断られた人でも利用できる可能性があります。「審査に落ちたから個人間融資しかない」は誤解です。公的な貸付という選択肢が残っています。窓口は市区町村の社会福祉協議会です。

貸金業登録の有無を金融庁サイトで確認する方法

民間から借りるなら、正規の業者かどうかを必ず確認します。方法は簡単です。金融庁サイトの「登録貸金業者情報検索サービス」で、業者名や登録番号を入力するだけです。

登録が確認できない業者は、どれだけ広告が立派でもヤミ金です。「登録番号を検索する」という30秒の習慣が、あなたを守る最強の防御になります。SNSのDMで融資を持ちかけてくる相手に、正規業者は存在しません。

後払い現金化・先払い買取も同じヤミ金手口である理由

個人間融資を避けても、姿を変えた同じ手口が待っています。「後払い(ツケ払い)現金化」は、商品購入を装って現金を渡し、後から高額な支払いを求める手口です。「先払い買取」は、品物の買取を装って現金を渡し、高額な違約金で回収します。

どちらも実態は超高金利の貸付です。政府広報と金融庁が、ヤミ金の新形態として注意を呼びかけています。「融資」という言葉を使わないお金の受け渡しは、すべて疑ってかかる。この基準を持っておけば、名前が変わっても見抜けます。

よくある質問(FAQ)

個人間融資を返せないと詐欺罪で逮捕されますか?

返すつもりで借りて、結果的に返せなくなった場合は詐欺罪にあたりません。借金の返済遅れは民事の問題であり、それだけで逮捕されることはないのです。「警察に突き出す」という脅しは、支払いを迫る常套句にすぎません。

ただし、最初から返さないつもりで借りた場合は詐欺罪が成立し得ます。「違法な貸付だから騙してもいい」という発想は自分の首を絞めます。返済義務の否定は、専門家を通じた正当な手続きで主張してください。

借りたお金を1円も返さなくていいというのは本当ですか?

可能性はありますが、無条件ではありません。出資法の上限を大きく超える違法な貸付では、利息だけでなく元本の返済義務も否定され得ます。裁判でもそうした判断が示されてきました。

一方で、金利や貸し手の実態によって結論は変わります。「全額返さなくていいかどうか」は、専門家が事実関係を見て判断する領域です。ネットの情報だけで決めつけず、記録を持って相談に行きましょう。

相手に住所や職場を知られていても相談して大丈夫ですか?

大丈夫です。むしろ知られているからこそ、早く相談すべきです。放置すれば、住所や職場は取り立てと嫌がらせの道具に使われ続けます。時間はあなたの味方ではありません。

専門家が介入すれば、相手は違法行為の発覚を恐れて手を引く方向に動きます。「知られているから動けない」ではなく「知られているから今すぐ動く」が正解です。脅迫の兆候があれば、並行して#9110にも相談してください。

家族に知られずに解決することはできますか?

方法によっては可能です。弁護士や司法書士には守秘義務があり、相談内容が外部に漏れることはありません。連絡手段や書類の送付先を指定できる事務所も多くあります。

ただし、相手が家族の連絡先を知っている場合は別です。ヤミ金側から暴露されるリスクが残ります。隠し通すことより、暴露される前に自分の言葉で伝えることが、結果的に家族関係を守ります。どちらが安全かは、相談時に専門家と一緒に判断できます。

「ひととき融資」を条件に返済免除を持ちかけられたらどうすべきですか?

絶対に応じないでください。ひととき融資は、性的な関係を条件にお金を貸したり返済を免除したりする手口です。応じても借金は消えず、行為の写真や動画が新たな脅しの材料になるのが典型的な流れです。

性的な要求を伴う貸付は、貸し手側が民事・刑事の重い責任を問われる行為です。要求のメッセージ自体が証拠になります。保存したうえで、警察と専門家の両方に相談してください。あなたが我慢する理由は1つもありません。

まとめ

個人間融資の問題は、返済のノウハウではなく「誰に助けを求めるか」で決着します。この記事で触れた188や#9110、法テラスは、いずれも公的に用意された無料の入口です。電話1本のハードルさえ越えれば、交渉も法的手続きも専門家が引き受けてくれます。

もう1つ、記事では詳しく触れませんでしたが、生活の立て直しには家計の見直しが欠かせません。市区町村には生活困窮者自立支援の窓口があり、家計改善や就労の相談もできます。借金対応と生活再建は同時に進められます。今日やることは1つだけです。手元のスマホで188にかけるか、法テラスの相談予約を入れてください。

参考文献

  • 「SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!」-「金融庁」
  • 「SNSなどを通じた「個人間融資」で見知らぬ相手から借入れをするのはやめましょう!」-「独立行政法人国民生活センター」
  • 「新たな手口のヤミ金融に注意!「#個人間融資」「後払い(ツケ払い)現金化」「先払い買取現金化」」-「政府広報オンライン」
  • 「悪質な金融業者にご注意!」-「日本貸金業協会」
  • 「借金・多重債務に関する相談窓口」-「法テラス(日本司法支援センター)」